今回で第6回となる濃尾よって鯉祭りが、11月第2週末の10日夕方6時より12日の正午に至る42時間に渡り、木曽三川にて開催されました。
夏から続く高水温と今秋の洪水による影響が心配される中、参加者はポイントの選定に苦労されたようですが、秋晴れの好天の下それぞれ思い思いのポイントで雄大な木曽三川の秋を満喫。各所で親交の花が満開に咲き誇りました。
参加者は愛知・岐阜・三重の地元ははもとより近畿や関東といった遠方の参加者も含め一都二府十県に及び、老若男女合わせて230名近くが集結。さすが、この大会が全国の野鯉釣りファンから多くのご支持を集めている事を、改めて認識させられた大会となりました。
この中で、見事優勝の栄冠に輝いたのは三重パックンクラブの林氏。船頭平閘門の水路で、独特の釣法を駆使して、97cmを頭に大鯉を爆釣。二位に入ったのは、日原下流のブッシュを草刈して入釣し、見事94cmを釣り上げた中日本名人会の馬場氏。他にも、4位までが90cmオーバーで並び、19位までが80cmオーバーと、木曽三川の魚影の濃さを示す結果となりました。
また、レデイスやジュニアも大健闘。合わせて21名の参加者の内、半数以上にあたる11名が50cm以上の良型を釣り上げ、大接戦でした。
その中で、見事ジュニア優勝の栄冠に輝いたのは、79cmの大鯉を釣り上げた僅か8歳の川杉英史君。レデイスの部では、初参加の田中美穂さんが、長良川新幹線上流左岸で12日深夜に竿を折りながら釣り上げた大鯉70cmで優勝。また、第3位には10歳の高木麻友ちゃんが65cmで見事入賞と、今回のよって鯉祭りは、野鯉釣りがファミリー皆で楽しむ事のできるスポーツとして定着してきた事を証明する大会ともなりました。
検量と表彰式の合間には、おなじみ淡水大魚研究会会長の黒川氏による鯉釣り教室が開かれ、目の前の長良川に向かって、実際に愛用のタックルを使用しての実技指導が行われました。オモリを引きずって底を探る方法や、遠投のフォームのチェックなどを個別にアドバイス。1時間の持ち時間があっというまに過ぎ去り、参加者は後ろ髪を引かれる思いで終了。
三日間に亘る野鯉釣りのお祭りは、また来年の再開を期して終了しました.
一般の部・入賞者 | ||||
順位 | 長寸cm | 重量kg | 釣人 | 団体 |
優勝 | 97.0 | 11..6 | 林進一 | 三重パックンクラブ |
準優勝 | 94.0 | 9.9 | 馬場一明 | 中日本名人会 |
第3位 | 93.0 | 10.2 | 戸谷正秋 | 日本中央活鯉居倶楽部 |
第4位 | 90.0 | 9.2 | 岡田隆男 | 琵琶湖野鯉会 |
第5位 | 89.0 | 9.6 | 植木孝司 | 鯉道楽 |
第6位 | 89.0 | 7.6 | 宮本進 | 富士鯉心会 |
第7位 | 86 | 7.9 | 青山直明 | FFC巨鯉倶楽部 |
第8位 | 85.0 | 8.2 | 吉田寿男 | 京都鯉友会 |
第9位 | 85.0 | 8.0 | 池井戸直樹 | 一般 |
第10位 | 84.0 | 7.9 | 山中邦雄 | 日本中央活鯉居倶楽部 |
ジュニアの部・入賞者 | ||||
優勝 | 77.0 | 7.5 | 川杉英史 | |
準優勝 | 74 | 5.3 | 市川翔太 | |
第3位 | 69.0 | 4.6 | 天沼大輔 | |
レデイスの部・入賞者 | ||||
優勝 | 70.0 | 5.7 | 田中美穂 | |
準優勝 | 66 | 4.0 | 津曲博子 | 津曲ファミリー |
第3位 | 65.0 | 3.5 | 高木麻友 | |
橘屋賞(美鯉) | ||||
優勝 | 76 | 6.0 | 中村維秀 | 淡水大魚研究会 |
協会賞(重量) | ||||
優勝 | 97.0 | 11.6 | 林進一 | 三重パックンクラブ |
準優勝 | 93.0 | 10.2 | 戸谷正秋 | 日本中央活鯉居倶楽部 |
フィーバー賞(ゾロ目) | ||||
77 | 7.5 | 浅井明 | ||
77 | 6.2 | 松岡勝 | ||
77 | 5.6 | 川上俊二 | ||
66 | 4.0 | 津曲博子 | 津曲ファミリー | |
66 | 4.0 | 高木利夫 | ||
66 | 3.9 | 坂口和憲 | 濃尾野鯉会 |