第21回クラブ合同木曽三川野鯉釣り大会

 今回で第21回となるクラブ合同木曽三川野鯉釣り大会は、全国各地で開催される春の野鯉釣り大会のトップを飾る大会として、4月8日午後6時より4月10日正午までの42時間のマラソン釣行で行われました。
 2003年秋に発生したコイヘルペスウイルスによる鯉の移動禁止条例が今年も延長されているため、今回の合同釣行会も、各クラブごとに釣場を選定しその場で検量・リリースする方式とし、パスワードを添付したスケール写真を提出する方式で審査を行い、釣果の表彰を行いました。
 今年は3月11日に未曾有の大地震に東日本が襲われ、それに伴う大津波により甚大なる被害が発生しました。
犠牲になられた方たちのご冥福をお祈りすると共に、被害者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 こんな状態の中で釣りをすることには我々釣人の中にも色々複雑な思いがあり悩みましたが、何とか微力でも被災者の方たちのお役に立ちたいという気持ちを形に出来ないかという思いがありました。
 そこで、今回の合同釣行会は、我々釣人も被災者の皆様に少しでもお役に立てる方式で開催する事となりました。
具体的には、今まで持ち寄っていた各クラブの賞品3,000円分の代わりに現金で3,000円を持ち寄り、それを被災者の方への義援金としてお送りするというものです。
早く、東日本の人々が平穏な日々を取り戻され、以前のように野鯉釣りを楽しむ事ができるようになることを心よりお祈りしています。
それまで被災していない我々が頑張ることが復興支援の一助になるものと思っています。
早く皆さんが元気を取り戻されるよう、我々は今まで以上に良く働き良く学び良く遊ぶ事を実践していきたいと思います。
 さて、今年は厳冬の影響で春の訪れも例年より遅れ、少雨と相俟って、野鯉の動きも中々鈍く、その影響が大会にどう反映されるのか心配されました。
 しかし、合同釣行会の開催日となる8日午前中から2週間ぶりとなる雨が降り始め、9日朝まで降り続き久しぶりの纏まった降雨となりました。
雨が上がった後は、晴れて暖かい陽春の気候となり、満開の桜の下で各所で大鯉が活発に竿を絞り込みました。
 今回釣果を申請された参加者は26名に上り、その内90cmオーバーが7尾、80cmオーバーの大鯉は9尾とハイレベルな大会となりました。
 そんな中で今回優勝の栄誉に輝いたのは、長良川の支流である犀川に入釣し、97cm(13kg)の大鯉を手にされた夢野鯉倶楽部の戸崎百年氏でした。
 第2位には、揖斐川の支流である水門川で96cm(13.2kg)の大鯉を見事釣り上げられた濃尾野鯉会の高木幹雄氏が入賞されました。
 第3位には、揖斐川の支流である牧田川で95cm(13.8kg)の大鯉をゲットされた濃尾野鯉会の玉川智裕氏が入賞。
第4位には揖斐川の支流である大江川で91cmをゲットされたTeamR23の金光氏が入賞の栄誉に輝きました。
  第5位から第7位までは、90cmの大鯉が同寸で並び、重量審査の結果以下のように決定しました。
第5位には、長良川で90cm(12.6kg)の大鯉を記録された五六野鯉塾の廣瀬拓也氏が入賞。
第6位には、同じく長良川で90cm(12.2kg)の大鯉を記録された五六野鯉塾の山田年秀氏が入賞。
 第7位には、大江川で90cm(11kg)をゲットされた鯉道楽の若原里見氏が入賞されました。
第8位には、西日本野鯉会の森田幸二氏が長良川で大鯉89cmを記録されて入賞されました。
 第9位には、鯉道楽の石川貢氏が長良川で88cmの大鯉を記録されて入賞されました。k
第10位には、夢野鯉倶楽部の大平浩二氏が長良川で大鯉86cmをゲットされ入賞。
  釣りを楽しんだ後は、釣果の報告と表彰が行われましたが、今回は賞品の授与は行わず、参加費を東日本大震災の被災者への義援金として贈る事とし、参加戴いた各クラブの御厚意が寄せられ、12団体より57,500円の義援金と義援バザー用に鯉竿1本が寄せられました。
この義援金は、日本赤十字を通じて被災者に贈られます。
  なお、今回参加されたのは以下の10団体と義援金2団体です。

第21回合同釣行会参加クラブ
濃尾野鯉会 夢野鯉倶楽部 犬山野鯉会
鯉道楽 Team鯉武者 TeamR23
日本中央活鯉居倶楽部 五六野鯉塾 西日本野鯉会
富鯉(トミカープ) チーム52(義援金) 大鯉研究所(義援金)

 順 位  氏 名 クラブ 全長(cm) 重量(kg) 場 所
優勝 戸崎 百年 夢野鯉倶楽部 97 13 犀川
準優勝 高木 幹雄 濃尾野鯉会 96 13.2 水門川
第3位 玉川智裕 濃尾野鯉会 95 13.8 牧田川
第4位 金光 喜貴 Team R-23 91 12 大江川
第5位 廣瀬 拓也 五六野鯉塾 90 12.6 長良川
第6位 山田 年秀 五六野鯉塾 90 12.2 長良川
第7位 若原 里見 鯉道楽 90 11 大江川
第8位 森田 幸二 西日本野鯉会 89 長良川
第9位 石川 賢 鯉道楽 88 長良川
第10位 大平 浩二 夢野鯉倶楽部 86 8.7 長良川
第11位 小川 千里 鯉道楽・レデイス 85.5 8 大江川
第12位 井戸昌栄 富鯉(トミカープ) 85 9.5 大江川
第13位 小川 吉勝 鯉道楽 83 8 大江川
第14位 河田 教雄 Team R-23 82 10.3 大江川
第15位 大嶋康聖 鯉道楽 80.5 長良川
第16位 堀部 正夫 夢野鯉倶楽部 80 7.5 長良川
第17位 相田 忠男 鯉道楽 79.5 長良川
第18位 増田 淳司 五六野鯉塾 79 長良川
第19位 武藤法生 五六野鯉塾 78 長良川
第20位 高橋 富士夫 濃尾野鯉会 76 長良川
第20位 西田博行 日本中央活鯉居倶楽部 76 長良川
第22位 林文博 五六野鯉塾 74 五六川
第22位 森 元気 Team鯉武者 74 長良川
第24位 植木 孝司 Team R-23 73 7.4 長良川
第25位 荘加賢二 日本中央活鯉居倶楽部 71 長良川
第25位 武藤 勝美 五六野鯉塾 71 五六川